安田学園 同窓会

創立100周年に向けて

100周年に向けたポスターの制作を美術クラブへ依頼しました。応募された作品の中から進学2年C組の金珉廷さん(上)とS特1年の小川育さん(下)が選ばれました。

今年度、安田学園は創立97周年を迎え、去る11月9日(月)に無事創立記念式典を終えることができました。そして、本校の大きな節目である100周年まで、いよいよ3年を切りました。

安田学園も、昨年度末から新型コロナウイルスの影響により、3月からは全校休校となり、3月3日に本校講堂で行う予定であった卒業式は、幸い卒業生は登校できたものの各教室での放送による形式で行われました。4月には新入生同士そして担任も全く顔を合わせないままのオンライン入学式となりました。6月になり登校が再開された後も、感染防止のシールド越し・マスク越しの会話、そして猛暑・極寒にかかわらずの休み時間ごとの換気は、いつまで続くのかわからない状況です。さらには生徒によっては中学・高校生活の大部分を掛けてきたといっても過言ではないクラブ活動の春・夏の大会や発表会が軒並み中止となり、やりようのない想いのまま、今に至っている生徒もいるようです。全国的、全世界的な災難とはいえ、非常にやるせない気持ちが拭えずにおります。

そのような中でも、授業やクラブ活動などできる限り元の日常に近い新しい日常が作られつつあります。

前述の今年度の創立記念式典では、全生徒に安田学園の歴史をまとめたプリントを配り、それに沿った校長講話が行われました。100年近い歴史を1枚のプリントに収めるのは非常に難しいので、3年間で安田学園の歴史を振り返る形を取っています。そのプリントを見返してみると、今般のコロナウイルスも大きな脅威となっていますが、何度も大きな困難を生徒や教職員の力によって前向きに克服してきたことを読み取ることができます。

今から97年前の1923年3月20日に安田学園の前身である東京保善商業学校が神田錦町に誕生しましたが、半年も経たない同年9月1日に関東大震災が起こりました。しかし、当時の教職員の努力によって、ちょうど1ヵ月後の10月1日には上野輪王寺の敷地を借りて授業を再開、さらに次の年(1924年)の4月には、現在地である横網の校舎で授業が開始されています。

太平洋戦争の敗戦後も、ほぼ1ヵ月後の9月20日に授業を再開させたという記録が残っています。そして、この直後の10月8日に進駐軍より、「1週間以内に明け渡すように」という校舎接収の申し渡しがあり、急遽代わりになる校舎(柳島国民学校)を探し、当教職員・生徒は期限内の明け渡しを実現させています。しかし、柳島国民学校は1年間のみの約束であったようで、1年後には横川小学校に再度の引っ越しをして、授業を継続させています。

このように、実現が非常に難しい事態をいく度となく乗り越えてきた安田学園の歴史を振り返ると、先人達の「何としても授業を行おう、学びを継続させよう」という非常に強い意志を感じることができます。

現在、安田学園は進学校の道を歩み始めています。グローバル社会に貢献する人材を育てていくことが教育目標です。そのためには、今までの大学入試で必要とされてきた学力〜コンピュータやAIが代わりを努めることができる力と言い換えられるかも知れません〜からさらに進んだ、自ら問題を発見し、それを主体的に探求し解決していく力も重要な要素になっています。学校でそのような力を付けるために、90周年から継続的に行なっている改革として、全教室へのモニター設置や全館Wi-Fi環境の整備、生徒全員が受けるオンライン英会話の授業などを進めてきましたが、100周年では次の100年にむけて、さらに大きな一歩を踏み出す必要性を感じております。

また、学校を取り巻く環境でも、大学入試センター試験が大学入試共通テストに、学習指導要領も新しいものが発表になり、"アクティブラーニング"という言葉や"探求"という文字がいたる所に登場しています。社会が要求する「学力」の考えが大きく広がっていることを実感せざるを得ません。

現在本校では100周年事業と致しまして、大きな区切りであるが故の温故知新の考え方のもと、これまでの安田学園を支えてきた学びに対する生徒や教師の真摯な姿勢や想いのつまった100年間の歴史を改めて振り返る「安田学園記念館(仮称)」の新設と、今後のグローバル社会に貢献する生徒が、さらに進んだ学びの形を手に入れることができるようにするためのICT機器の導入などを考えております。

100周年を一つの大きな通過点としてとらえ、これを機に皆さまの学園が大きくジャンプアップできるような区切りにできたらと考えております。

同窓生の皆さま方には、これまでもたくさんのご協力やご支援をいただいてまいりましたが、今後も安田学園および学園の生徒・教職員、さらには未来の安田生に対しまして、ご理解とご支援をよろしくお願い申し上げます。

(100周年推進本部)