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仙台の中学生4人小堀加工所を訪問 |
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葛飾・東堀切の町工場で作業体験 自作イラストをカップに印刷 |
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仙台市立宮城野中学校の2年女子生徒が5月20日、葛飾区東堀切の「小堀加工所」(小堀泰克社長)を訪問。地元仙台を思いながら自分たちでデザインしたイラストの印刷などを体験した。 |
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1968年創業の小堀加工所は、葛飾区と東京商工会議所葛飾支部が認定する「KATSUSHIKA町工場物語」の認定企業のひとつ。シルクスクリーン印刷業のなかでも立体容器への印刷に特化し、また耐熱性や耐油性に優れたプラスチック素材として普及する「SPS」への印刷を独自技術で成功させた。 同校では、修学旅行先で「達人訪問プロジェクト」と題し、グループ別に多分野の専門家を訪ねている。今回の訪問もその一環で、「町工場物語」冊子で同所を知り訪問先に選んだという。生徒たちの作業内容のメーンは、扇形カップの周囲に印刷を施すこと。カップにはあらかじめ緑色の下地が印刷済みで、これに重ねる形で伊達正宗のイラストと文字は紺色で、また自作のイラストは位置を変えて黄色で印刷する。 生徒は順番に印刷機械の前に座り作業を体験。空気圧でカップのほこりを除去したあと、印刷機械にカップを横向きに設置し、ペダルを踏むとカップが自動回転し印刷が行われる。慣れないうちはカップ設置前にうっかりペダルを踏んでしまう生徒もいたが、時間とともに効率が上がり、一人あたり約40個のカップを完成させた。 4人はそのほか、同級生の訪問先のひとつで同認定企業でもある「大一アルミニウム製作所」(同区奥戸)のアルミ製ペンケース数個にも印刷を施し、両工場のコラボ作品も制作。作業後は小堀社長に対して質問の時間が設けられ、現在同所で手掛ける立体容器への「QRコード」印刷など独自技術の話や、「他ではできないものやらないと」「商売は常に勉強。終わりはない」との話に真剣に耳を傾けた。 |
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訪問に来た中学生からの手紙です |
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「葛飾ブランド認定証」を授かる |
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昭和56年普通科卒業の小堀泰克です。担任の先生は、3年間汲川先生でした。今、葛飾区東堀切で有限会社小堀加工所の2代目として、小さな印刷工場を経営しています。印刷工場と言っても紙の印刷ではなく、立体容器への印刷で、主に大手化粧品メーカーのプラスチック化粧品容器にシルクスクリーン印刷加工をしています。昭和43年創業。先代社長からの独自の印刷技術を引き継ぎ、徹底した品質管理に力を注いでいます。近頃では、化粧品容器だけではなく、販促品や、冷たい飲料水を入れるPET製のプラスチックのカップ等にデザイン印刷や名入れ印刷を小ロット(1ケース)から承っています。この度、お陰様で、平成26年度葛飾町工場物語葛飾ブランドに当社の印刷技術が認定されました。これはSPS(シンジオタクチックポリスチレン)≠ニ言う樹脂で作られたプラスチック製の箸に(実用レベルの)落ちにくい印刷に成功したことが認定されたものです。あまり聞きなれないと思いますが、SPS樹脂製の箸は、近年ではほとんどの飲食店で割り箸に変わって使用されています。使い捨ての割り箸はゴミになるばかりでなく、ゴミ処理の際に大量の二酸化炭素などの有害物質が発生してしまいます。これは、地球環境に優しくないという観点から、洗って何回でも使用できる木製の塗り箸が使われ始めました。ところが、箸の先の塗料が使っているうちに剥がれてしまい、見た目にも衛生的にも、良くありませんでした。そこで、この丈夫なSPS樹脂製のプラスチックの箸を使用する飲食店が多くなってきたのです。このSPS樹脂の特徴の一つとして挙げられるのが、耐熱温度が240℃であるということ。これは、箸を熱処理で滅菌消毒するときに、優れた耐久性を待ちます。箸が240℃でも溶けないということは、電子レンジで加熱しても変形することなく使用できるということです。二つ目に、他の材質に比べて、化学薬品にも冒されにくい特徴があります。SPS樹脂は、このような特徴を持っているため、化学薬品であるインクを用いる印刷加工は、難しいとされてきました。ある日、顧問税理士とファミリーレストランで打ち合わせをしていたときの、「この黒い箸に印刷できないの?」の一言から全てが始まりました。プラスチックの印刷屋としてプラスチックの箸に印刷できないわけがない……。ところが、箸にシルクスクーリン印刷をすること自体は簡単にできるのですが、乾燥後、印刷の剥離試験(JIS規格で認められている)を行うと、印刷が剥がれてしまうのです。何十回も条件出しをして、やっと、乾燥後すぐの剥離試験で、剥離なしの結果が得られました。しかし、翌日再度試験を行ったらまた剥離してしまう。その後も試行錯誤を重ね、印刷した後の剥離試験は、なんとか合格のレベルまで到達しましたが、これを家庭用食器洗浄機に入れ、1日3回洗浄したら、1週間後に剥離してしまうのです。どうにも諦め切れず、さらに何十回か条件出しをした結果、1年以上しても剥離しない条件をとうとう見つけることができました。今になって思えば、諦めずに続けて来られたのは、「葛飾ブランド認定証」を授かる交流会のときに東京商工会議所会長の信川氏が話していた一言でした。失敗は、何回失敗してもそこで諦めてやめてしまった地点で失敗だ。諦めずに続けることが大事だ。続けることにより必ず成功につながる=Bしかし、これで本当に実用レベルなのか疑問に思い、東京都立産業技術研究センターに相談に行きました。すると、「実際の使用条件で試験をしてみるのが一番良いのではないか」と言われました。まだまだ不安が拭いきれず、意見を仰ごうと、facebookにSPS樹脂製のエコ箸に1年以上家庭用食器洗浄機で1日3回洗浄しても剥離しないシルクスクリーン印刷に成功しました≠ニ投稿したところ、1週間後、長野県の成型メーカーから、「本当に剥離しないシルクスクリーン印刷なのですか?」と問い合わせのメールがあったのです。すぐに電話して、これまでのことを伝えると、特別な物性試験を勧められたので、すぐにお願いしました。これは、かなり過酷な試験で、独自の耐熱水性試験後、塗装密着性試験・電子レンジ耐久性試験・電子レンジ高周波適正性試験等を全てクリアしなければ、実用レベルと認められないというものでした。試験結果が出るまでに、1ケ月以上を要しました。その結果、「すべての試験に於いてSPS樹脂製のエコ箸への印刷は、剥離なし。実用レベルです」とお墨付をいただいたのです。とても嬉しかったです。「でも、これでも使用中に剥離してしまったらどうなんですか?」と試験担当技術者に聞くと、「この試験を行って剥離しないものが、後に剥離してしまったときは、経年劣化ですよ〜。小堀さん」と笑われてしまいました。、これで、やっと成功したと自信を持ちました。さらに、これ以上に、落ちにくい加工方法がないものか考え、箸の印刷面の両サイドを少し残して削り、中央部分の凹んだところに印刷をするようにしてみました。このことにより、箸の洗浄時の印刷面同土の擦れが、より軽減できます。(このアイデアは、特許実用新案を出しています。)これが、今回、葛飾町工場物語葛飾ブランドに認定された印刷加工技術です。この印刷技術を用いて、箸の五角形≠ニ合格≠掛け、さらに粘り強く挑戦し続け成功した証として製作した「必勝合格祈願箸」、毎日の食から幸運を引き寄せる「明日への架橋箸☆七福神めぐり箸」を製作。というのは、取り掛かりに過ぎず、今、また新たな挑戦がすでに始まっています。たかが印刷、されど印刷。印刷自体はとても単純な作業ですが、たかが印刷に、ここまでこだわりを持って取り組んでいる職人気質のOBもここに存在するのです。 昭和56年普通科卒小堀泰克 |
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