祝賀会を開催

今年の8月17日から北海道の「函館アリーナ」で開かれた「第46回全国中学校柔道大会」の男子団体戦において本校柔道部が優勝し、中学柔道部創設以来の快挙を成し遂げた。日々の厳しい稽古を乗り越え、チーム一丸となってつかんだ「日本一」の栄光を称えるため、その祝賀会が11月5日(木)午後6時から、第一ホテル両国において盛大に行われた。

心地よい秋晴れの中、山本享墨田区長をはじめ各界各方面から来賓多数のご臨席を得て、学校法人安田学園教育会の理事・評議員のお歴々、PTA ・母の会役員の方々、柔道クラブ保護者会のご父兄、並びに学校教職員や在校生、同窓生など大勢の関係各位が集い、中学校柔道部の全国制覇に敬意と祝意を表した。

打倒・国士舘

遡る7月下旬、東京武道館で行われた東京都予選において、本校中学柔道部は団体決勝戦で昨年の全国覇者・国士舘中学を2対2の内容差で破って優勝、全国大会への代表権を手中に収めた。団体戦での全国大会出場は、36年ぶり2度目のこと。

国士舘中は過去45回行われた全国大会の団体戦で、通算13度の優勝回数を誇る全国屈指の強豪校。直近の5年間に限れば、何と4度も全国制覇を遂げている。

一方、安田学園中学の今の三年生には、賀持喜道君、今田光星君ら小学生時代からいわゆる全国区レベルで活躍していた選手が4人もおり、入学当初から非常に注目されていた。川合卓司監督の指導のもと「目先の勝敗にこだわらず、スケールの大きい柔道」を目指す方針で育成されたこの有望選手たちは「打倒・国士舘」「全国制覇」といった大きな目標を掲げ、手数や組み手で勝ちを拾いに行くのではなく、堂々と「投げを狙う」中学生らしい柔道を不文律としてやってきた。

しかし安田中は昨年10月の東京都新人大会(以前の三年生が抜けた後の一・二年生による大会)において決勝戦まで勝ち進むも、国士舘中に2対3で惜敗。また今年5月の都・春季大会でも同じく決勝戦で、国士舘中に2対2の内容差で敗退、涙を呑んだ。

宿敵・国士舘中に繰り返し行く手を阻まれ、東京地区でなかなか頂点に立てなかった安田中柔道部だが、中学生最後の夏、遂にこの壁を突き破り念願の全国大会へと駒を進めた。

一気に全国制覇

安田中の全国大会出場は昭和54(1979)年以来2回目のこと。全国から集まった48校(開催地の北海道は2校出場)が日本一を目指した。

今大会の本命と目されたのは前年準優勝校の大成中学(愛知)。全国大会での優勝回数は通算で5度。平成17年から20年までの4連覇が光る。また21年から昨年まで常にベスト4以上をキープしている。一方安田中も強豪国士舘を都予選で下しており、その実力は高く評価されていた。

予選リーグでの2試合と決勝トーナメントの一回戦を、いずれも無失点で順調に勝ち上がった安田中は、準々決勝でこの大成中と対戦。事実上の決勝戦との呼び声も高かった。実力は両者互角の大接戦となった。1─2とリードされて最後の大将戦を迎えた安田中は、ここで今田光星君(3年)が試合終了間際に隅落で有効を奪い、2─2の内容差で劇的な逆転勝ちを果たす。

天王山での激闘を制し弾みがついた安田中は、準決勝で平成24年の覇者・小野中(兵庫)と対戦。次鋒・中田航生君(3年)の小外刈一本と中堅・金野晃大君(3年)の有効勝ちをバネに、2─1で勝利し決勝進出を決める。

曽根中(福岡)との決勝戦は、先鋒・小林翔太君(2年)が有効勝ちすると、次鋒と中堅の引き分けを挟んだ副将戦で、キャプテンの賀持喜道君(3年)も有効を奪い優勢勝ち。大将戦を前にこの段階で安田中の優勝が確定した。大将戦は引き分けるも、結局20での勝利。ついに悲願の全国制覇を成し遂げた。

見事な有言実行

「打倒・国士舘」「全国制覇」といった大きな目標を掲げ、日々の稽古に打ち込んできた選手たち。試合後、マスコミからの「勝因は?」との問いに、川合監督は「国士舘さんがいてくれたから、全国優勝できた」「打倒・国士舘といった大きな目標があったからこそ、全国制覇も成しえた」と応じ、また団体戦で大将を務めた今田光星君も「国士舘を倒し全国大会に進んだので、負ける気がしなかった」と語っている。

打倒・国士舘を達成できれば、自ずと日本一への道も開けるとの強い信念で邁進してきたことが如実に伝わる言葉である。そして事実、国士舘という大きな壁を突き破るや、一気呵成に、全国制覇といった最高の成果を体現してみせた。実に見事な有言実行である。

高校も安田学園に進む三年生たちについて、今後の指導方針を取材陣に問われた川合監督は「今まで通り、スケールの大きい柔道を続けさせたい。中・高の段階で小さくまとまらず、将来、『全日本選手権』に出られるような逞しい選手になって欲しい」と期待を込めた。

祝賀会の進行

祝賀会では安田弘理事長の主催者挨拶に続いて、「区民栄誉賞」の表彰式が行われ、墨田区の山本区長から本校中学柔道部に賞状が授与された。また来賓の方々の祝辞があった後には、全国大会における選手たちの活躍をおさめたDVDが会場の大きなスクリーンに映し出され、列席者を大いに興奮させた。最後に、選手代表のキャプテン賀持君と川合監督から答礼の挨拶があると、参加者全員から万雷の拍手喝采がわき起こり、本日一番の盛り上がりをみせて閉会となった。

(文責 編集部・満岡)